開始の西暦363年というのは、最後の非キリスト教徒皇帝である背教者ユリアヌス帝がペルシア遠征中に死去した年で、ユリアヌス帝に有力な親族がいないために軍によって選出されたヨウィアヌス帝が翌年死去すると、同じく軍によって皇帝に選出されたウァレンティニアヌス1世と直後に共同皇帝に選ばれた弟ウァレンスとで、兄弟による東西分割が実施されたわけだけども、ゲームではヨウィアヌス帝はなかったことにされてイキナリ兄弟による分割統治から開始する。
東ローマでは序盤ササン朝ペルシアの対処がメインだったが、西ローマではアレマン、ケルト、サルマタイ、ベルベル等と交戦状態であり、これら蛮族の侵入に備えるのがメインとなる。
キャンペーン難易度は『非常に難しい』で戦闘難易度は『難しい』に設定。戦闘難易度については東ローマをプレイ時も同じだったが、山人相手に正面から弓兵が射掛けても矢が尽きるまでまったく削れないという悲しい経験から戦闘難易度がCOM勢力ユニットの攻守能力に影響を与えるとすると戦闘でこちらの損害が増えるだけで、西ローマでは盗賊相手にさらに苦労することが予想され、難易度上げることを躊躇したためである。
せめて、COM勢力ユニットの士気が高くなるとか疲れにくくなるとかなら救いもあるんだけども。
ついでに東ローマでプレイした際の反省点として蛮族に対してローマ強すぎというのがあったので、東西ローマ軍の編成コストを倍(代わりに維持費を少し減らした)に、非ローマの開始時の国庫を倍にして、ローマには軍が壊滅した際の再建を困難にするとともに相対的な弱体化を狙ってみた。
あとは1年12ターン制に改造しようとして挫折した(セーブできなくなる)ので代わりに移動力を25%増しにしてみた。
イタリア半島をただ縦断するだけで2年かかるのは流石に勘弁、っていうね。
あまり変わったようには思えないけど、じわじわと未知のバランスが効いてくることを期待。
ところで開始時の西ローマというのはなかなか酷い。
暴動ボーダーの治安70未満の領地が半数で、治安0とかもぞろぞろとある。

最初のターンはこれらの対処に終始する。東ローマと違って、内乱から領地を守ることが最初の試練である。
まず治安の悪い領地は、減税と娯楽の提供で治安70以上になるように指示を出していく。
が、これだけでは達成できないので、さらに工夫が必要になる。
中北アフリカのレプティス・マグナなんかでは自然崇拝の統治者を船に乗せて領外移動させ神殿を破壊、領民の大半がキリスト教なので教会を建てる。統治者ティトゥスは忠誠低いので軍も任せられないし、使い道が乏しいがとりあえずシキリア属州にでも閉じ込めることにする。
治安のいい領地は税率を上げ、またどう頑張っても治安改善の見通しの立たない領地は税率最大、さらに健康関連施設を撤去して資金回収、軍事施設も撤去して資金回収して、叛乱を誘発させることにする。
取捨選択、である。
ちなみにローマは人口が5万を超えていて、3万を超えると統治が徐々に難しくなることもあり、開始時のまま大軍と皇帝を駐屯させれば治安は辛うじて維持できるが、コストを考えて敢えて捨てる側に。
開始直後に首都を捨てる。
何か間違っている気もするが、
偉大な帝国ほど、大胆さなくしては統治できない、とタキトゥス(帝政ローマ期の史家)も言っているので大丈夫だろう。
治安70を達成できなかった地域がいくつかあるが、改宗などで次ターン以降に達成見込みなので目を瞑った結果、放棄する領地はイベリア半島のカルタゴ・ノヴァとルシタニア、ガリア・ルグドネンシス、ラエティアと北イタリアの5箇所。
このうち、ルシタニアとルグドネンシスは奪還や統治の面倒さから後回しにする可能性大。
放棄地域の軍は単独で奪還期待できる皇帝直属軍はローマ近辺に、それ以外は近隣の領地を目指して移動する。カルタゴ・ノヴァ総督のプブリウスには、イベリア半島の野戦軍に合流を指示。これで叛乱勃発直後に最低2都市は包囲に入れる。
7つあった海軍は、海賊に負けないように規模を大きくするため、中部地中海、西部地中海、ブリタニアの3つに統合する。
外交官はいつものように行商開始。
あとは交戦中のアレマンに向けて、ライン川のコミタテンセス野戦軍を軸に侵攻開始。
ドナウ川方面では、ヤジグ族領をゴートとの緩衝地帯として残すために、パンノニアはアクインクムからスプリウス・フラウィウス(恐妻家)を派遣。騎兵部隊のみなら包囲までいけたけども、デフォルトの移動力だと届かないかも。
それにしても開始から忙しいな、西ローマ。

冬を迎えて首都の暴動で1万人の死者が出てても、もっとも先進的で最大の勢力だけあって、開始時の国庫が1kデナリウスしかなくても1ターンで結構な黒字になったりするが、これも叛乱が起きるまでの話で、順序としては治安70未満→暴動→叛乱が最短ルートなので年が明けたら叛乱が起きる。
なので、この金は大事に収入アップのための投資に使う。主に港の整備で、一部は税率に左右されない鉱山開発、あとは都市の成長に合わせて政庁施設と税率最低の都市に治安改善のための施設(主に宗教施設)を建設。
間違っても軍備に使おうものなら、維持費で支出だけ増えて叛乱が起きた途端に財政破綻まっしぐらになりかねないので、要注意である。
一通り投資を終えたところでゴート族の様子を見ようとしたら、おかしなものを発見。
何する気ですか東ローマ。
って、ひとつしかないか。
この時点でここにいるということは、開始から西ローマ目指して進撃してたわけで、確かに東ローマでプレイしたときも西ローマが頻繁に侵攻してきたけど、ササン朝放置して同盟先が第一攻撃目標ってどうなの!?
キャンペーン難易度VHで開始したんだけども、難易度上げると周辺勢力が一斉に敵に回ってないか?
同盟以前に、兄弟なんだからせめて代替わりするまでは仲良くしろよ!!
アレですか、
家族よりもファミリーのほうが大事って事ですか。イタリアだけに。
やむを得ず、建設予定の施設の一部をキャンセル、目標にされていると思しきサロナで弓兵を編成。自分でやったこととはいえ、高いな編成コスト…。
ゴートには動きなしなので、ヤジグ族領の包囲はこのまま。
アレマン領も包囲。
ターン間にアレマンが泣きついてきたので、4000デナリウスをふんだくって停戦。
ついでに貿易、地図情報をゲット。っていうか、アレマンは何を言っているんだ?
戦いたいのか停戦したいのか…。
まあ、すぐまた包囲するんですけどね。
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